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資産運用

FPが語る「なぜFXで借金ができるのか?」

FXで借金ができる理由とFXで借金まみれにならないためには

FXで借金ができる理由とFXで借金まみれにならないためには

FX(外国為替証拠金取引)は少ない資金から始められる投資として有名です。FXでは証拠金が少なくなると強制ロスカットという仕組みが働いて、原則として預けた証拠金以上に損をすることはありません。しかし、FXで証拠金以上の借金を作ってしまう人はいます。ここではFXで借金ができる主な理由3点をご説明します。

<目次>
証拠金と強制ロスカットの仕組み
「FXで借金」理由その1
「FXで借金」理由その2
「FXで借金」理由その3
FXで借金を作らないためには

証拠金と強制ロスカットの仕組み

証拠金とはFX取引を行うためにFX業者に預ける資金のことです。この資金を「担保」にして、個人投資家の場合は、証拠金の最大25倍までの金額の取引ができます。たとえば、1米ドル=100円のときに1万米ドルぶんの買い取引をしようとすると、最低でも4万円の証拠金が必要です。

しかし、予想と違った方向に為替相場が動くと必要な証拠金が不足し、証拠金を追加するか、ポジション(取引後未決済のまま「買い」「売り」のまま持っている状態)を決済しなければなりません。

さて、何もせずに放っておき、含み損を反映した証拠金の純資産額がFX業者の決めたロスカットラインを下回ると、システムで自動的に決済され、決済時のレートで円換算されて証拠金残高に反映します。これが強制ロスカットです。

ロスカットラインはFX業者によって異なり、証拠金維持率(必要証拠金に対する純資産額の比率)が100%を下回ると強制ロスカットを行うFX業者、50%を下回ると強制ロスカットを行うFX業者などいろいろです。

証拠金がマイナスになってから強制ロスカットをすると、FX業者は証拠金のマイナスぶんを投資家から回収しなくてはなりません(投資家にとってはFX業者への借金になります)。したがって、FX業者は証拠金がマイナスにならないように余裕を持ってロスカットラインを設定しています。

「FXで借金」理由その1:急激な相場の変動に強制ロスカットがついていけない

それでは、なぜFXで借金ができてしまうのでしょうか。理由のひとつが、急激な為替相場の変動のために強制ロスカットを発動した瞬間に為替レートが変動し、決済できたときにはレートが大きく暴落・暴騰し、証拠金がマイナスになってしまうことがあげられます。

通常の成行注文や指値注文の場合でも、相場の変動が激しい場合は、注文時から約定時までにほんの0.00秒レベルの時間差が生じます。このほんのわずかな時間差のために起こる注文レートと約定レートの差が「スリッページ」です。

何年に一度起こるか起こらないかというショック相場では、値動きが激しいために、強制ロスカットが行われてもスリッページが起こり、ようやく決済できたレートでは証拠金がマイナスになってしまうことがあります。

<事例その1> 2011年3月17日(木)朝:東日本大震災後の原発ショック
前日3月16日のニューヨーク市場で1米ドル=79円台だった為替レートは、その1時間後に始まった3月17日のシドニー・ウェリントン市場で一時1米ドル=76円台まで円高が進行。短時間の為替相場の乱高下に強制ロスカットが追いつかず、ようやく決済できたのがロスカットラインの50銭〜1円近く下でした。このときは一方的な円高だったため、ほかの通貨に対しても急激な円高が進行し、日本の投資家は大きな影響を受けます。

なお、このときは、証拠金がマイナスになる個人投資家は1万件以上、証拠金がマイナスになり投資家から回収できなかったFX業者の未収金は17億円近くにのぼる事態となりました。この未回収金の影響で資金不足に陥り、廃業や大手FX業者による買収に追い込まれる日本のFX業者が相次ぎました。


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